オーバーホールしたCM400Tのキャブレター(CB400T ホーク2と共通)がオーバーフローしました・・・
まずは前回オーバーホールしたキャブレターを本体へ取り付け。
ドライヤーでキャブレターを固定しているインシュレーターという黒いゴム部品を暖めて、ある程度柔軟性を持たせると取り付けしやすくなります。
このときキャブレター後方のエアクリーナーボックスを固定している3本のボルトを外しておくとエアクリーナーボックスが少し後方に動くのではめやすいです。
こんな感じて簡単に取り付けが出来ました。アクセルとチョークのワイヤーも忘れず取り付けます。
あとはガソリンタンクからガソリンを送りエンジン始動っと・・・・
ここで問題が発生しました。先日オーバーホールが完了したばかりだったCM400Tのキャブレターですが、ガソリンをキャブレターに送り込むと左側のキャブレターから勢いよくガソリンが漏れ出しました。焦って写真は撮っていません・・・丁寧にオーバーホールしたはずだったのに何がいけなかったのでしょうか。思い当たるふしとしては、オーバーホール時に、ガソリンタンクからフューエルホースをたどってキャブレターにガソリンを注ぐ弁にあたる、バルブシートという真鍮製の部品が腐食していたため、粗めのペーパーでゴシゴシしていました。バルブシートはフロートバルブといわれる先端が円錐上の部品で蓋をすることでガソリン供給をストップするため、密閉性がとても重要とな部品のようです。もしかしたら粗目のペーパーだったため傷が入って、そのためうまく密閉できていないのではないかと考えました。
前回紹介したこの作業です。手前に見えるのがバルブシートです。内側が腐食していたので丸めたペーパーを突っ込んでぐりぐりした写真です。おそらくこれが原因でしょう。それか腐食が取りきれていなかったためなのでしょうか。
バルブシールの補修についていろいろ調べたら、コンパウンドで徹底的に内側を磨くとオーバーフローが直った事例もあるようで、やってみることにしました。これで直らなければ中古でキャブレター本体を探さなければなりません。用意したのは割り箸と、以前エンジンの腰上オーバーホール時に使用したバルブコンパウンドです。もう2度と使わないだろうと思っていたバルブコンパウンドがこんなところで活躍するとは思いませんでした。
面倒なので、バイク本体にキャブレターをつけたままフロート室を外した状態で、バルブシートに中に先端にバルブコンパウンドをつけた割り箸を突っ込み、ぐるぐる回します。コンパウンドは細目をしばらく使ったら、パーツクリーナーで洗浄して極細目に変えて同じくぐるぐる回します。次に、割り箸の先端をフロートバルブの先端のように尖らせて同じことを繰り返します。15分くらい磨いたら、最後にめん棒にピカールをつけて磨いたら完了です。
使った道具はこの様なものです。で、磨いたあとのバルブシートの様子がこれです。
バルブシートの中央の穴の周囲がきれいに磨けているようです。この後、恐る恐るガソリンをキャブレターに流してみましたが、オーバーフローすることはありませんでほっとしました。意外となんとかなるもんです。最悪キャブレター本体をもう1個買わないといけないのかと思いましたが。今度こそ車検に出します。