塗装・補修ノウハウ

メッキング、サビトリキングを旧車(バイク)に施工、効果や使用方法をレビュー。

投稿日:2020年7月11日 更新日:

バイク、車好きであれば一度は聞いたことのあるマテリアルであろう、「サビトリキング」「メッキング」を今回購入しましたので、使ってみての評価などをレビューしてみようと思います。

メッキング&サビトリキング詳細

今回は、販売元のおすすめの使い方である、サビトリキング施工後にメッキングを施工する方法がより効果的だと思いましたので、サビトリキングとメッキングのセット品を購入しました。

サビトリキング&メッキング

↑家に届いた箱

 

このサビトリキング&メッキングは、以前バイク(CM400Tパープルレインカスタム)のエンジンガードや自作シシーバーをとてもきれいにメッキ加工していただいた、「NAKARAI」さんの商品です。先日シシーバーがメッキから帰ってきた際にお勧めされたため購入しました。

サビトリキング&メッキングはそこそこお値段のするマテリアルのため、もし効果が無かったらどうしようという不安もありましたが、NAKARAIさんはメッキ加工の依頼から納品まで、ラインで状況報告やメンテナンス方法など教えていただいたりと、とても信頼できた業者さんでしたので、大丈夫だろうと思いました。

サビトリキング&メッキング

↑箱の中身

サビトリキング&メッキングセットの内容は、それぞれ単体とサビトリキング用の大きめの専用クロスが付属していました。専用クロスはセット品のおまけだと思います。また、サビトリキング、メッキングそれぞれの単品の透明の筒状のケースの中にも専用のクロス(メッキングはシルクのような生地)が入っていました。

 

まずはメッキパーツの清掃が大事!

サビトリキング&メッキング

取り扱い説明書にも書いてあるように、施工前にはメッキ部品の清掃が必要とのことですので、パーツクリーナーでホコリや油分をしっかりと拭き取りましょう。

サビトリキング&メッキング

写真はリアフェンダーですが、当時物(1980年式)であるため、保存状態は良くても若干点錆があります。

サビトリキング&メッキング

拡大するとメッキの地肌が荒れていますね。これまで、錆が浮いてきたらピカールで磨いていたので、ピカールで落ちた錆で磨いた際に引っかき傷となって残ったのだと思います。

 

まずはサビトリキングを施工

サビトリキング&メッキング

まずはサビトリキングを施工していきます。施工前にボトルをしっかりと振って、専用のクロスに少し多めに液を出します。

サビトリキング&メッキング

比較のためにリアフェンダーの真ん中をマスキングテープで分けました。

サビトリキング&メッキング

左側半分施工してみます。説明書によるとたっぷりの液をクロスにつけて、撫でるように磨くらしいので、そのようにします。決してコンパウンドを施工するように力を入れて磨いてはいけません。取れた錆でメッキ部分に傷をつけてしまいます。

この専用クロスは通常のマイクロファイバークロスとは別物です。どちらかというとメガネ拭きに近いような柔らかい質感です。このクロスが特殊で取れた錆を繊維でしっかりと包み込んでメッキ部分への傷を最小限にするとのことです。

サビトリキング&メッキング

磨いてみた感じは、本当に取れているのかな?といった感じ。(強く磨いてはいけないので分かりづらい)
でも力が要らないのでコンパウンドで磨くよりも手が非常に楽です。

サビトリキング&メッキング

ある程度磨いてクロスの状態を確認しました。右側はまだ磨いていない状態の液体で、左側が磨いた後の液体ですが、磨いた後の左側の液体の色が茶色なっており、錆が取れているのが分かります。本当に取れるんだ!といった印象です。

サビトリキング&メッキング

サビトリキング&メッキング

施工後ですが、左側がサビトリキングを施工した部分です。正直画像ではよく分かりません。もともとあまり錆がひどくなかったためですかね。

サビトリキングの効果が!

先ほどの画像では施工前と後の区別が分かりづらかったですが、未施工だった右側を磨いた際にはっきりと効果が出ていることが分かりました。

サビトリキング&メッキング

マスキングテープを剥がして未施工の右側を先ほどと同じように磨きます。

サビトリキング&メッキング

・・・おや、するとなぜかマスキングテープがあった部分でツヤの違いが現れました。なんというか、今回右側を磨く際に、すでに施工した左側も、はみ出して磨くわけですが、すでに施工した左側は、何の引っかかりも無くさらさらとクロスが滑っていきます。サビトリキングの液も施工済みの左側にはあまり残らない感じです。
未施工の右側はまだ点錆が残っているので、磨く際に引っかかりがあり、液もメッキ面に残っており、今から磨くぞ、という感じのメッキ面です。

サビトリキング&メッキング

サビトリキング施工後はメッキ面が「つるん」としました。点錆があった形跡は取り除けませんが、錆自体は無くなりました。

サビトリキング&メッキング

このフェンダーの他ハンドルバーにも今回施工しました。

 

次にメッキングを施工

サビトリキング&メッキング

先ほどサビトリキングで錆を除去できたので、その錆があった穴部分をメッキングで蓋することで、雨水などの接触を防ぎ、錆の再発防止を目指します。たしかに理屈を聞くと、なるほどな~って思います。

新品のメッキパーツも目に見えない穴が空いているので、そこから雨水が浸入して錆びるわけです。それをメッキングで防止できるっていうのは、錆予防には一番良い方法ですね。

サビトリキング&メッキング

メッキングの施工はサビトリキングよりも簡単です。まず、付属の専用クロスにメッキングの液を数滴つけてメッキ面に塗り込みます。その後すぐに液の付いていないクロスの面で塗りこんだメッキングを拭き上げます。施工前と比べて明らかにつるつるピカピカになりました。写真では分かりづらいですが、手で触った感じが全く違います。

しっかり拭き上げることが大切

この拭き上げが大事で、しっかり拭き上げないと、メッキングが虹むらになったまま固まってしまいます。そんなに神経質にならなくても良いですが、しっかり拭き上げましょう。それでもメッキ面にはメッキングが残っているのでご安心を。

サビトリキング&メッキング

今回NAKARAIさんでメッキしてもらったピカピカのシーシーバーも錆予防のため、メッキングで施工しました。これで今後も安心して保管できます。

メッキングは24時間で完全硬化するので、その間は水に当ててはいけません。完全硬化後に再度施工するとより防錆効果が高まるらしいので、再度施工してみようと思います。

また、メッキングはメッキだけでなくアルミ部分にも使えるので、バフ掛け後のアルミ面の保護にも使えそうです。耐熱性も高いのでエンジンなんかにはもってこいですね。

 

サビトリキング&メッキングを使ってみての評価

実際に購入して旧車に施工してみましたが、とても使いやすいマテリアルだと感じました。コンパウンドのように力を入れて汗だくになりながら施工する必要が無いので、手軽に施工できるのがポイント高いです。

サビトリキングについて

サビトリキングは実際にメッキ部分の点錆が取れました。ただ、錆がひどい部分(明らかに茶色く、メッキが剥がれている場所)にも使ってみたのですが、ここの錆は取れませんでした。あくまでサビトリキングはメッキの点錆に特化した商品だと思います。錆がひどい部分は物理的にワイヤーブラシなどを使うほうがよいでしょう。

メッキングについて

メッキングはサビトリキングで取り除いた錆の跡を塗り固めるイメージです。実際、錆を取った跡には今までワックスを塗っていましたが、メッキングであれば錆の再発も予防できそうです。施工もとても簡単で、拭き上げさえしっかりとすれば不器用な方でも問題なく施工できます。また、硬化後はガラス質になるため、高級なガラスコート製品と同様、容器がガラス瓶となっており、うっかり落として割らないように注意が必要です。

内容量について

どちらもたっぷりと入っています!バイクであれば数台(メッキングは10台くらいいけるかも)は十分施工できると思います。購入価格は少し高いですが、施工回数を考えれば、とくにメッキングはコスパがよいと思いました。

メッキング&サビトリキングはここから購入できます。


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