CM400T(CB400T ホーク2共通)のキャブレターのオーバーホールが必要になりました・・・
この度セミレストアが完了したCM400Tの外装をプリンスのパープルレイン仕様にすべく製作をしています。10月末に車検が満了するため、外装は前のままでユーザー車検に出す予定で進めていましたが、車検当日になりキャブレターがオーバーフローしてしまいました。原因を探ろうとキャブレターを開けてみたところ、2年半ほど前に一度社外オーバーホールキットにて組み上げたはずなのですが、パープルレイン製作開始から約2年間走行していなかったためか、ガソリンが緑色に変質し、真鍮のジェット類が少し腐食していました。ただ、それだけであれば清掃してどうにかなったのですが、なんとゴム製のパッキン類がぶよぶよにふやけており、それが溶けたのか黒いベトベトした汚れが付着していました。パッキンがふやけていたので、清掃後フローと部分をはめようとしてもゴムパッキンが大きくなっておりはめることが出来ず、オーバーフローしました。結局この日のために有給休暇を取ったのもむなしくユーザー車検は断念しました。仕方が無いので、再度オーバーホールすることにします。
バイク本体からのキャブレターの取り外し方は、まずエアクリーナーボックスのボルト3箇所(シート下、左右サイドカバー付近)を外します。するとある程度エアクリーナーボックスが前後に動くようになりますのでキャブレターが取り外しやすくなります。その後、アクセルワイヤー2本とチョークワイヤーを取り外します。そしてキャブレターをつなぐインシュレーターとかいう前後計4つの黒い筒状の部品から引き抜くのですが、その際のコツがあり、まずはドライヤーでインシュレーターを暖め、すこしやわらかくします。次にキャブレター本体を力をいれて後方に引っ張ります。さらにそのまま下へずらすとキャブレターが本体から外れます。最後にキャブレターを左右どちらかから取り出すのですが、この際インシュレーターにキャブレターの中心部分(ワイヤーをつなぐ部分)が引っかかり取り外しにくいため、前方の左右どちらかのインシュレーターのボルトを緩め、1本のボルトを外すことでインシュレーターがぶらぶらに動くので簡単にキャブレターが取り外せます。この方法であればバイクのフレームに傷をつけることなく取り外せます。これまで何度もフレームを傷つけたため、この方法にたどり着きました。
フロートカバー部分を外すとジェット類が見えます。
2つの真鍮製のジェットに挟まれ、黒い丸いゴム部品がありますが、これが前回オーバーホールした際に社外(日本製)に交換した部品ですが、ふやけて1・5倍にもふくれてぶよぶよになっていました。おまけにジェット類もかなり汚れていました。
ゴム部品が固着して取れなかったので、ねじをねじ込みました。
何度か試してやっと取れました。初めは純正品でないためダメになったのかとも思いましたが、そうではなさそうです。⇒1年後、純正パッキンにしましたが、純正パッキンも若干膨張しました。
↓日本製のため部品精度は大変良くできていました。
1年以上、高温多湿(夏場直射日光の当たる倉庫)の場所にキャブに若干ガソリンが付いたままの状態で、ビニール袋に入れて放置していたためだと思います。今までガソリンが緑になったことは無かったので、保管方法が想定外だったようです。
とくにこのジェットが腐食がすごかったです。
どうにか分解できるところまで分解しました。これらの部品を洗浄し(クレのキャブレタークリーナーと歯ブラシでゴシゴシしました)、これから必要なパッキン類を注文して組み上げていきたいと思います。