プリンス パープルレイン登場のバイク(CM400T)を製作しています。(続き19)
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前回のシート製作から、コロ助が猛威を振るい始め、外出もままならなくなってしまいました。おかげで田舎に帰っての作業もできず、暇があれば部屋でちまちまと裁縫をしていました。今回からやっとシートの表皮の製作です。これもまた初めての経験なのでうまくいくか自信はありません。まあ、自分が満足すればよいので、ほどほどのクオリティーで妥協するかもしれません。
まずシート貼りの主役、フェイクレザーシートです。シートはバイク用の特大サイズをアマゾンで購入しました。車・バイクシート用合皮レザー生地 難燃 黒 [C-MASTER-N-30]という物で3,000円弱でした。
この生地はバイク用の生地としては十分な厚みと柔軟性があります。しかも通常のネイキッドタイプのシート張替えなら2回分は余裕で取れる面積がありました。安いですが生地の伸びも良く耐久性もありましたのでおすすめです。
ふと思ったのですが、業者にカスタムシートを発注すると3万円くらい?だと思いますが、DIYで作ろうとしても材料費が以外に高いことに気づきました。それに半端無いくらいの手間がかかるし・・・
以前作ったシートベースにあわせて大まかにシートをカットしました。このとき、シート上面にあたる部分は本当なら1枚続きでカットしたかったのですが、上記の中央の生地はシートの伸縮方向を考慮せずカットしたため、生地が足らなくなり、やむを得ずつぎはぎで仕上げることになってしまいました。本当は生地の向きとしては、横方向に伸縮するような形でにカットしないと、最後にシートをシートベースに引っ張って貼り付けていく際にうまくフィットしないためらしいです。恐らくパープルレインのものはこのようなつぎはぎは無いと思いいます。
続いて、事務用品でよく見かける黒いひもと両面テープを用意します。
そのひもを細く切った生地の上に置いて、両面テープで挟みます(端っこの硬い部分は切り捨てます)。これは、よくバイクのシートで見かけるパイピングコードというものを作っているところです。パイピングコードは、生地のつぎはぎでできた境目をきれいに見せることができるうえ、縫い合わせ面の強度も高くなるとのことです。パイピングコードの作り方については、色々な先駆者のサイトを参考にさせていただきました。この黒いひもは40センチと短いですが、近くにちょうど良いひもが無かったので長いひもの代わりに使っています。
完成したらこんな感じです。実際に自分で作るまで、パイピングコードの構造は知りませんでした。中に紐が入っていることや自作できるものとは。
では、材料も揃ったので生地を縫い合わせます。わかりづらいですが、画像のように生地+パイピングコード+生地の3層を基本として切り出した生地型を縫い合わせていきます。ミシンを使うことも当初考えていましたが、複雑な形状でその都度シートベースとあわせながら微調整していくような気がしたので、思い切って手縫いで作業することにしました。3層分の生地を手縫いするのは結構力がいるのではないかと思いましたが、意外とスムーズに縫い針を通すことができました。でも、実際は各ブロックの生地が重なり合う部分は結構針を通すのに力が必要だったり、何度も手に針を刺してしまうことになりました。1時間縫って20センチくらい進むくらいのスピードだったと思います。
何とかシートらしい形になりました。画像では早そうですが実際には数日この作業に費やしたと思います。時間がかかった原因は、せっかく縫った部分を解いてはシートベースにフィットするように生地をカットしたり、縫うラインを修正したりしたためです。
背もたれ上部分などの角がきつい部分はパイピングコードを縫い付けるのも大変です。コードを力で曲げながら縫うので手が痛くなります。曲げやすいように生地に切り込みを入れています。
シートの先端部分はどのような縫い合わせにするか悩みましたが、3枚の生地で構成することにしました。
縫い終わるとこんな感じで、なかなかしっくり来ると思います。
やっとのことで一通り縫い終わりましたが、最後に引っ張ってシートベースに貼る必要があるため、2週目の手縫いをすることにしました。上の①のイラストのように1回目は単純に波縫いで行っています。より強度を出そうと思い、2週目は何縫いか知りませんが、②のイラストのようにくるくると縫っていきます。
疲れましたが、なんとか形になりました。ある程度出来上がった表皮をシートベースに被せて、手で引っ張ってみます。すると、生地がたるんだり、しわがよったりした部分なんかがたくさんあることがわかりました・・・
そこで、しわがよったり、明らかにスポンジが足りない部分に、再度スポンジを盛り付けていきます。
また、パープルレインのシートにはダイヤ型のマークが4つ並んでいるので、今回それも再現しようと思います。コレもいろいろ調べると、生地と生地の間にスポンジを挟んで、強調したい形(今回はダイヤ部分)を縫い合わせることで、立体感のあるマークができるらしく、スポンジシートを座面の形に合わせカットし、両面テープで座面裏に貼り付けて見ました。
ダイヤ型のマークはまだ入れていませんが、スポンジシートをさらに挟んだことにより、シートに張りが出てきました。
シート後方の座面は相変わらずしわだらけです。ここはかっこ悪いので何とかしたいところです。しかし、どう生地を引っ張ってもしわが消えません。DIYで自己満なので、このままでも良いかとも思いましたが・・・
やっぱりしわしわは嫌なので、パープルレインのシートにはありませんが、背もたれが生える部分にできるしわをクリップで挟んで、その部分を縫い合わせることにしました。
余分な生地はカットして縫い合わせると意外ときれいにできました。縫い目が多くなりましたが、しわしわの状態よりも格段に良いです。
かなり疲れましたが、なんとかなりそうです。ステイホーム期間のおかげで集中することができ、もくもくと作業することができたのかもしれません。画像ではきれいに見えますが、座面や側面にまだまだ何とかしたい、しわとたるみがあります。引っ張って消えればよいのですが・・・
あっ、まだすることがありました。ネットに上がっているペイズリーパークに展示してあるバイクのシートを良く見ると、後方側面にも縫い合わせのあとがあるようですので、それっぽくしてみようと思います。
実際に生地をつぎはぎで仕上げてもよいかと思いましたが、かなり生地を引っ張る部分なので、強度的に別の生地を上から縫い合わせることで、見た目だけ似せることにしました。
こんな感じにまずは後方から縫い合わせて、
全体を縫い合わせます。これでだいたい生地の縫い作業は終わりかな。
次回はシート座面のダイヤ型のマークを作っ見ようと思います。実験で生地に染めQで赤っぽく塗ってみましたが、下地が黒のため全く発色しません。ベースに白が必用なようです。シート製作は初めから簡単とは思っていませんでしたが、想像の数倍大変な作業になりました。
~archive~
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