プリンス パープルレイン登場のバイク(CM400T)を製作しています。(続き20)
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最近シート製作の報告が続きますが、今回でシートが完成しました。
まずは、前回まではシート表皮の縫い合わせを行いましたが、今回は座面の4つのダイヤマークを染めQで塗装し、シートベースに張り込みました。
まずは頑張って縫い上げた表皮にタミヤのマスキングテープでダイヤマークになるようにマスキングします。このとき一つ一つのダイヤをマスキングするよりも、ダイヤを連続してマスキング(マスキングテープを長めに切り取りクロスさせる)することで、バランスの良いダイヤができると考えました。
マスキングテープを張ったら、表皮の他の部分に塗料が付かないように紙を貼り付けました。
使った染めQは下地にベースコートと着色用にブリリアンレッドを使いました。前回の生地では実験で生地に直接ブリリアンレッドを塗りましたが、全く染まりませんでしたので、今回下地のベースコートを買いました。ちなみにベースコートは節約のため小さい70ml缶にしましたが、足りないかもしれない思い無駄に吹かないように気をつけて使いました。ちなみに染めQは僕がよく使うミッチャクロンのメーカーでもあります。高性能マテリアルのメーカーですので、染めQにも期待できます。
何とかぴったり内容量を使い切り、ベースコートを吹きましたベースコートは真っ白ではなく少しクリーム色でした。白いダイヤがくっきりと黒いシートに目立ちますね。染めQは速乾性なので10分くらいで乾きました。
ベースコートが乾いたところで次のブリリアンレッドを塗るために再度マスキングします。このときマスキングテープはわざと1ミリほどベースコートの境目から離して貼っています。ベースコートの境目にぴったりそろえて張ってしまうとブリリアンレッドを塗装後マスキングテープを剥がすとかすかに白がはみ出したりすると思ったためです。シートの生地はシボ加工されているため、その溝にベースコートが流れている部分が若干あり、その部分を隠すために少しベースコートをはみ出す形でブリリアンレッドを塗装しました。
この作業は仕事帰りの深夜に行ったので外は真っ暗です。塗装は物干し竿につるして行いましたがシート表皮は長細いのでこの方法がベストでした。
ブリリアンレッドを塗装したところです。かなり明るい赤になりました。パープルレインのものはもう少し暗いような薄いような感じでしょうか?まあこれで良しとします。
マスキングテープを1ミリずらした結果ですが、このように赤の淵にツヤのある部分ができました。この部分をガイドにこの後ダイヤ型をステッチしていきます。
前回シートベースに表皮を被せた際に座面が浮いた感じがあったので、座面サイドのパイピングコード部分に切り込みを入れ、若干柔軟にし、シートベースにフィットしやすいようにしています。
ダイヤ型のステッチを縫っていくために、まずは表皮の裏側にスポンジを両面テープで貼り付けその上を布(いらないシャツを使用を)で挟みます。スポンジを挟むことでステッチした形に張りが出るとのことです。
再び縫い針を使って手作業でちまちまと縫っていきます。縫い方は単純な波縫いにしました。
裏側はこんな感じで結構適当です。
4時間くらいかかったような気がします・・・かなり疲れました。写真を見る限りではしわしわで完成が不安です。ステッチ前はこんなにしわが無かったのに。
続いてFRPで延長したシートベース部分に表皮を固定する爪を付けました。爪は本来シートベースの鉄板が鋭い三角にめくれ上がった形になっていますが、自作部分はそれができないので、考えた結果、ドリルで空けた穴に木ビスを差し込んでそのビスに表皮を突き刺すこととしました。
シートベースの爪も出来上がったので錆止めをスプレーしておきました。
純正箇所の爪はこんな感じです。鉄板の端っこは鋭くこのまま表皮を張ると破けるので、純正状態でゴム製のモールが付いていましたので、同じようにドアモールの黒を付けて代用しました。
いよいよシートベースに表皮を被せていきます。いろいろ調べるとスポンジの上に雨対策でビニールを挟むことが推奨されていましたので、スポンジシートを購入した際に入っていた大きなビニール袋でシートベースを覆いました。
表皮を被せ、まずは背もたれ部分から表皮を引っ張りながら爪に差し込んでいきます。徐々に前方に移動していき極力しわができないように気をつけながら慎重に進みました。
何とか表皮を全ての爪に固定しました。
自作した木ビスの爪は鋭いのでケガ防止のため、コンクリ用?のキャップのようなものを切手ねじ込みました。
すると・・・長かったシートが完成しました!心配していたしわも想定の3倍以上はきれいになったと思います。
若干座面にしわがありますがこのレベルが自分の技術の限界だと感じました。
結構シートに張りがあってきれいです。
背もたれの後ろはシンプルです。
前方部分はバイクのシートっぽくきれいに縫えています。
う~ん、いいですね。サイドにしわができなかったのは奇跡的でした。実際に爪で固定するまでは、何度引っ張ってもしわだらけだったので今回は失敗したかと思っていました。
最後に防水処理で縫い目からの雨水の浸入を防ぐため、シリコンシーラントの黒を塗りました。塗った後は余分のシリコンをしっかりとふき取りシートは完成です。
とてもかっこいいシートになり、大満足です。いやー長かった。次回はバイク本体の外装の磨きでいよいよ完成かな?完成したらブログのネタがなくなりそうです。
~archive~
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