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出来が良い!おすすめガンプラ旧キット!(後編)

投稿日:2020年10月19日 更新日:

出来が良い!おすすめガンプラ旧キット!(後編)

ガンプラはPGやMGそしてHG、また最近ではRGという組み立てるだけでも超絶カッコいいモビルスーツが完成するものが毎月のように発売されています。ガンプラ好きとしては2000年以降は発売のペースも速くなった感じで恵まれた時代だと思いますね。

個人的には、ガンプラの楽しみ方は説明書通りに作って完成!というだけではなく、やはり自分なりに手を入れて改造してこそ、完成したときの喜びは大きなものとなると思います。

特にMGやHGなどのリニューアルキットではない、当時のキットである「旧キット」に魅力を感じています。

そこで、この記事では僕が今までに組み立てたことのある旧キットのなかでも、これは出来が良いと思ったキットを紹介しようと思います。これから旧キット製作してみたいという方の参考になれたらと思いますのでご覧ください。

旧キットってどんなものなのか

旧キットはアニメ放送当時の技術で作られたガンプラです。そのため、現在のMGやHGなどと比べると簡素な作りで、各部位がパーツとパーツの単純な貼り合わせであるいわゆる「モナカ構造」となっています。そのため内部フレームは基本的に存在しません。また、可動範囲もあまり大きくは無く、最低限のポージングが出来る程度だと思ってください。

その他にも接着剤が必用であったり(後半の本記事はスナップフィットモデル)、基本的に全塗装前提の最低限の色分け(後半の本記事は色分けレベルも向上)となっています。

そんなこんなで、初心者が作るには難しいかなぁと思われるかもしれませんが、そんなことは無いと思います。ゆっくり丁寧に各部位を作っていけば必ず完成します。

また、旧キットの良いところはなんといってもそのお値段ですね。1/100スケールでも1000円以下のものも多いです。中には値段の割りにクオリティーが非常に高く、現在の目で見ても満足できるものも存在します。

旧キットを製作することの魅力について

旧キットの魅力は、当時の設定画やアニメに近いプロポーションとシンプルな見た目ではないかと思います。また、先に話したように、キットの値段が安いので、思い切った改造も可能です。
さらに、無改造でも丁寧に塗装して完成したときは、MGやHGよりも存在感があります。そして、少し改造して完成させればまるで自分がプロモデラーにでもなったかのような満足感もあります。

僕がおすすめする出来の良い旧キット

僕がこれまでに製作したことのある旧キットの中で、素組みでも出来が良いと思ったキットの特徴や、もしも改修するならこの部分と思ったところについて紹介します。参考でアマゾンリンクも張っていますので良かったらどうぞ。
個人的なおすすめ度を☆(MAX5個)で表記していますのでご参考までに。

①1/144ガンダムステイメン
☆☆☆☆
【基本情報】
・スナップフィット
・専用ポリキャップだったような

【特徴】
このシリーズの他のキット(下記紹介のガーベラテトラを除く)は正直前シリーズのポケットの中の戦争のキットよりもクオリティーが落ちた感があるが、本キットは良く出来ている。プロポーションも良好。

各部位が後ハメ可能。また、色分けもそこそこ再現されている。面白いのは腕が割れて仲からアームが出るギミックが再現されているところ。

ボールジョンも使われており、この頃のボールジョイントは現在のボールジョンとの保持力に近くポーズがつけやすい。

【改修ポイント】
正直あまり改修せずとも、きっちりと丁寧に塗装すればカッコいい。
あえてするなら、手首を市販パーツに交換したり、肘、膝関節を市販パーツで可動範囲を拡大したりするくらいかな。

 

②1/144ガーベラテトラ
☆☆☆☆
【基本情報】
・スナップフィット
・専用ポリキャップ

【特徴】
上記ステイメン並みに出来が良い。特に頭部の作り込みが素晴らしい。

全体的にボリュームがあり、HGUCよりも大きい。各部後ハメが可能。

巨大なバックパックブースターがオプションで付いており、プレイバリューが高い。

【改修ポイント】
このキットもステイメン同様正直このプロポーションがカッコいいと思うので、このままでも問題ない。ステイメン同様に手首や関節を市販パーツに交換しても良いかも。

その他、バーニア内部が少々あっさりしているので、ディテールアップしたら密度が上がりそう。また、モノアイをクリアパーツ化するくらいか。

③1/100ニューガンダム
☆☆☆☆
・スナップフィット(一部ネジ止め)
・専用ポリキャップ

【特徴】
逆襲のシャアシリーズにして唯一の1/100キット。大型のMSであるニューガンダムをリアルに再現している。イロプラとなっており、組み立てるだけでもイメージに近いカラーリングに出来る。プロポーションも良好。

カメラアイ等がグリーンのクリアーパーツを採用。コックピットハッチの開閉が可能で、中にはアムロのフィギュアを搭載可能。左腕のビームサーベル収納ギミックも再現され、背中のビームサーベルを抜くポーズも可能。本キット最大の特徴は肩、股関節、脛に採用されたダイカストパーツだろう。1/100ダブルゼータでも採用されていたが、本キットのダイカストパーツはそれをさらに発展させたような物になっている。ダイカストパーツ採用によりずっしりとした重量があり、当時のキットにしてはとても高級感がある。可動範囲は当時のキットとしては良好だろう。最低限のアクションポーズはつけられる。

【改修ポイント】
そのまま丁寧に製作するだけでも十分カッコいいが、肘関節がポリキャップむき出しなので、どうにかしたいところ。逆襲シリーズのMSの関節はシンプルな軸といった感じなので、市販の関節パーツがそのままデザイン的にも使えそう。

また、膝関節の保持力がダイカストパーツ使用による重量増に負けており、すぐにぐらぐらになるので、こちらも市販の関節パーツ(関節技等の保持力の強い物)に交換するか、ポリキャップの受け穴を瞬間接着剤でキツくするなどの補強が必要だと思う。太ももにはロール軸が無いので、ロール軸を追加したいところ。

その他としては、手首も単純な軸接続なので、ボールジョイント化すればポーズがつけやすいだろう。

④1/100デナンゾン
☆☆☆
・スナップフィット
・専用ポリキャップ

【特徴】
丸メガネのカメラ部分がクリアブルーで再現。各部のディテールが細かく、特に関節部分の造形が良い。足首や股関節にボールジョイントを採用し、腰アーマーが可動するので、最低限のポーズをつけることが可能。

【改修ポイント】
基本的に形状が良いので、丁寧に組み立てて塗装するだけでも良さそう。せっかく丸メガネがクリアパーツなので電飾したら雰囲気が出そう。また、手首を市販パーツに交換し、足裏はディテールが無いのでプラ版等でディテールを追加すると良いかも。

 

~ここからはウイングガンダムシリーズです~

各キット共通のポリキャップを採用(1/144と1/100)。スケールごとに共通の設計思想が感じられる。1/100は劇中イメージをボーナスパーツとしてクリアパーツが入っていたり。関節構造も似ている。この頃のキットは非常に組み立てやすい印象。ただ、全体的に過剰にモールドが彫られているので好き嫌いが分かれそう。

⑤1/100ウィングガンダム
☆☆☆
・スナップフィット

【特徴】
これぞ大河原スタイル!MGなどと比べると太目のプロポーション。劇中のバランスに近い。差し替え無しでバードモードに変形可能。膝関節が変形機構の恩恵か良く動く。手首も前腕に収納可能。胸の丸い緑色のヤツがジュエルシールで美しく再現。黄色部分がゴールドメッキとなっている。

【改修ポイント】
ウイングシリーズ共通で肘関節がポリキャップむき出しのため、どうにかしたいところ。ここを改修すればキットのクオリティーが格段に向上すると思う。キットのポリキャップをプラ版で囲むか、市販の関節パーツを組み込むと良さそう。その場合、上腕にロール軸を追加すると現代のキットのようになる。また、肩関節が単純な軸関節なので、ボールジョイント受けを胴体側に埋め込むなどして可動範囲を確保したい。あとは、このシリーズ全体的に手首が可動指であるが、保持力が何無で形状も微妙なので市販パーツに交換したい。

⑥1/100ガンダムデスサイズ
☆☆☆☆☆
・スナップフィット

【特徴】
シリーズ同様大河原スタイル。特にこのデスサイズは造形が格段にシャープ!肩アーマーの作り込みはすごい。顔の造形も素晴らしい。なぜか、ヘルカスタムになるとディテールがだるくなっている・・・

【改修ポイント】
上記ウイング同様の改修をすれば良さそう。個人的にはウイングシリーズで一番出来が良かった思い出がある。

⑦1/100ガンダムエピオン
☆☆☆☆
・スナップフィット

【特徴】
シリーズ同様大河原スタイル。全体的にシャープに造形されている。足首はクリアパーツも内蔵され、良く作り込まれている。変形機構の恩恵で脛の中央にも関節があり表情付けにも役立っている。手首を取り外すだけで飛行形態(サソリ型)に変形可能。大型ビームソードがクリアパーツで再現されている。特徴的なヒートロッドは各節が可動する。

【改修ポイント】
上記ウイングシリーズ同様このままでもかっこよく仕上がるが、同様に改修したいところ。
型関節の軸に肉抜きがあるので、強度が心配ならパテで生めて真鍮線を通そう。ウイングが薄っぺらいのでプラ版を重ねて貼って厚みを持たせたら良さそう。ヒートロッドにボリュームがありカッコ良いかもしれないが、あのシールドに収まるとは思えないので、1/144キットから流用して小型化しても良いかも。その際、短くなるので2キットくらい必用かもしれないが。

⑧1/60ウィングガンダムゼロ
☆☆☆☆
・スナップフィット
・専用ポリキャップ

【特徴】
ウイングシリーズ唯一の1/60キット。胸の丸いヤツとその両脇のセンサーに発光ギミックが内蔵されている。色分けも優秀で、組み立てるだけでも設定に近い印象になる。何よりも大きいので満足感がある。ただ、全体的に1/100シリーズを大きくしただけの印象がある。肩関節がボールジョイントとなっており、胸を張ったポーズが取れる。指もMGドムのように第2関節まで可動する。

【改修ポイント】
1/100シリーズ同様、肘関節がポリキャップむき出し。現在は強度の高い市販の関節パーツがあるので交換したい。脛に変形機構による開閉ギミックがあるが、それが原因で足首がぐらぐらでさらに可動範囲が狭いので、関節を強度のあるものに変更するか、思い切って変形ギミックをオミネットしても良いかも。その他、マスク部分がヘルメットと一体成型なので、切り離して作り込むとより立体的になりそう。

まとめ

後半に紹介した旧キットは現在の目で見ても、色分けや組み立てやすさが考えられており、特別組み立てが難しいことはありません。少しの改造でMGやHGにはない当時の太めのスタイルが再現可能です。個人的にはウイングシリーズが好きでしたので多く紹介しました。

「出来が良い!おすすめガンプラ旧キット 前編」

 

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